NATO、移行期間中に部隊展開も スウェーデンが加盟申請なら
(CNN) 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は8日までに、北欧スウェーデンが同機構への加盟の申請を決めた場合、NATOはバルト海やスウェーデンの国境線周辺の安全保障を守るための措置を講じることを示唆した。
スウェーデンの公共テレビ局SVTとの会見で表明した。申請の手続きが進み、加盟国として迎えられるまでの移行期間中の対応策とも位置づけた。
スウェーデンが申請を決定するやいなや、NATOは同国の安全保障を確保するための非常に強い決意を示す行動に出ることになると主張。具体的には、スウェーデンやバルト海周辺でNATOの存在感を高めたり、NATO部隊を強化したり措置に言及した。NATOはスウェーデンの加盟を望んでいるともした。
スウェーデンとフィンランドはロシアによるウクライナ侵攻を受け、NATO加盟の可能性を検討している最中にある。
スウェーデンのリンデ外相は先月29日の記者会見で、加盟の是非に関する決定は今月13日以降になるとの見解を示した。同日にはスウェーデン国会が加盟に絡む問題点などを分析した報告書を提出する見通しとなっている。
一方、フィンランドの加盟の行く末は政府の安全保障に関する報告書の内容次第となっている。西側の高位の外交官によると、国会の外交問題委員会がこの報告書に対する見解を早ければ今月11日にまとめる予定ともなっている。