ロシア前大統領、戦力強化を警告 スウェーデンとフィンランドがNATO加盟なら
(CNN) ロシア国家安全保障会議副議長で前大統領のドミトリー・メドベージェフ氏は14日、スウェーデンとフィンランドが北大西洋条約機構(NATO)に加盟した場合、ロシア軍はロシア西側で戦力を「2倍以上」に増強すると警告した。
陸上と航空の防衛力を強化し、フィンランド湾に「かなりの海軍部隊」を配備するとメドベージェフ氏はメッセージアプリのテレグラムに書いた。
同氏はまた、スウェーデンとフィンランドがNATOに加盟すれば「バルト海の非核化について語ることはもはや不可能になる。バランスを取り戻さなければならない」とも述べた。
プーチン大統領の20年にわたる支配の間、2008年から12年までの4年間の空位期間でメドベージェフ氏が大統領を務めた。現在は最高位の意思決定者ではないものの、ここ数カ月、好戦的な姿勢を見せている。
米科学者連盟の18年の報告書は、ポーランドとバルト三国の間にあるロシア領の飛び地、カリーニングラードの核兵器貯蔵壕(ごう)をロシアが大幅に近代化した可能性があると結論づけている。