岸田首相、ロシア産石油の「原則禁輸」を表明 G7の結束重視
(CNN) 岸田文雄首相は9日、ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁措置として、ロシア産石油の「原則禁輸」を表明した。
首相はこの日、主要7カ国(G7)首脳とウクライナのゼレンスキー大統領によるオンライン会談に出席した。
終了後の記者会見で、G7の結束が重要な時だと強調。「G7首脳声明も踏まえ、ロシア産石油の原則禁輸という措置をとることとした」と述べた。
エネルギー資源の大部分を輸入に頼る日本としては「大変厳しい決断」だとも語った。
ただし、禁輸の具体的な時期は明言しなかった。
日本はエネルギー調達先の多様化を図るため、ロシアからも原油を輸入してきた。政府が先月発表したデータによると、昨年の原油輸入量に占めるロシア産の割合は3.6%だった。
萩生田光一経済産業相は今月、日本の資源には限界があるため、ロシア産石油の禁輸で欧州連合(EU)とただちに足並みをそろえることは難しいと語っていた。