NATO加盟申請の可能性、「非常に高い」 フィンランド閣僚
(CNN) フィンランドのトゥプライネン欧州問題・企業統治担当相は9日、CNNの取材に対し、同国が北大西洋条約機構(NATO)への加盟を申請する可能性が「非常に高い」と語った。
トゥプライネン氏は、決定はまだ下されていないとしながらも、NATO加盟の可能性について、ウクライナで起きているロシアによる戦争への「非常に自然な反応」との見方を示した。トゥプライネン氏は、もしフィンランドが実際に加盟申請を行った場合には、批准の手続きは可能な限り簡潔であることを望むとした。
トゥプライネン氏は「我々はもちろん、友好と協力に基づいた隣人がいることをより好む。しかし、安全保障の秩序から距離を置いたのはロシアであり、欧州で戦争を始めたのはロシアだ。ウクライナに侵攻しているのはロシアだ。今や、人々はこの新しい現実を目の当たりにしており、NATOに加盟する時が来た」と述べた。
フィンランドのニーニスト大統領は12日にもNATO加盟に向かうかどうかについて個人的な意見を表明するとみられている。マリン首相も続いて声明を発表するとみられている。
ロシアは、フィンランドがNATOに加盟した場合には対抗措置を取ると警告している。ロシアとフィンランドは約1200キロ以上にわたり国境を接している。