製鉄所内の民間人、「全員避難の可能性」 アゾフ連隊幹部
(CNN) ロシア軍の包囲下にあるウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所に立てこもるアゾフ連隊のパラマル副司令官は11日、CNNの取材に答え、製鉄所内にいた民間人は全員避難したとの見方を示した。しかし、攻撃が続いているため、巨大な製鉄所のすべての状況を完全に把握することは難しいとも付け加えた。
パラマル副司令官は、製鉄所自体について言及するなら、これまで一緒にいて保護していた民間人は今はいないと述べた。民間人はなんとかして製鉄所を離れたという。パラマル副司令官は、国際的な組織が現地に入って状況を確認したことがいずれの時点でもないため、敷地内に誰かが残っている可能性があるとも言い添えた。
パラマル副司令官は、停戦が必要で、そうすることで国際的なNGOが製鉄所に入り、状況を適切に評価できると指摘。攻撃が続く現在の状況では適切な評価が行えないと述べた。
ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、製鉄所からの避難の「第1段階」が終了したと述べ、女性や子ども、高齢者らすべての民間人が基本的には製鉄所を出たとしていた。
ゼレンスキー氏は製鉄所内に残った負傷者や衛生兵ら軍要員を避難させる第2段階の準備を進めていると述べていた。