世界の難民・避難民、1億人を超える 国連
(CNN) 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は23日、紛争や暴力、迫害によって避難を強いられた人の数が1億人を超えたと発表した。難民や避難民の数が1億人を超えるのは史上初めて。
UNHCRによれば、ウクライナでの戦争や他の紛争によって人数が急増した。
フィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官は、1億人という数字について「作られるべきではなかった記録だ」と指摘。「これを、破壊的な紛争を防ぎ、迫害を終わらせ、罪のない人々が家を追われる根本的な原因に対処するための警鐘とすべきだ」と述べた。
UNHCRによれば、ウクライナでの戦争によってウクライナ国内で今年800万人が住む場所を追われたほか、ウクライナから避難してきた人の登録数は600万を超える。難民や避難民の数は、エチオピアやブルキナファソ、ミャンマー、ナイジェリア、アフガニスタン、コンゴ民主共和国(旧ザイール)での新たな紛争によっても増加した。