「国連主導の海軍作戦」で穀物輸出へ ウクライナ外相
(CNN) ウクライナのクレバ外相は5月31日、同国の農産物輸出のための安全な輸送ルートを確保すべく、パートナー国の海軍と「国連主導の海軍作戦」に取り組んでいると明らかにした。
クレバ外相はツイッターで、「ウクライナはリスクのない安全な貿易ルートを確保する国連主導の国際的な作戦にパートナー国の海軍と取り組んでいる」と述べた。
また、「片手でウクライナの食料輸出を阻止し、もう片方の手でウクライナに責任を転嫁しようとすることで世界を相手にハンガーゲームをしている」とロシアを非難した。
トルコの発表によると、エルドアン大統領は30日のウクライナのゼレンスキー大統領との電話会談で、ウクライナの農産物を海上輸送するための安全なルートを確立する努力をトルコ政府は「特に重要視」していると述べた。
ロシアのラブロフ外相は31日、ウクライナが沿岸海域の機雷を除去すれば、ロシア海軍は地中海への穀物運搬船の航行を保証すると強調した。
ゼレンスキー大統領は27日に、ウクライナの穀物輸出のほぼ半分にあたる2200万トンが、ロシアによる黒海とアゾフ海を通る主要輸出ルートの封鎖によって滞留していると指摘していた。
ロシア大統領府は、ウクライナからの穀物供給を封鎖したという非難を繰り返しはねつけ、この危機を招いたのは西側諸国の行動だと非難している。