メルケル氏、ウクライナ侵攻は「野蛮」 引退後、初の公的発言

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ドイツのメルケル前首相=1日/Basil Wegener/picture alliance via Getty Images

ドイツのメルケル前首相=1日/Basil Wegener/picture alliance via Getty Images

(CNN) ドイツ政界から昨年12月に引退したメルケル前首相は4日までに、ロシアによるウクライナ侵攻に触れ、「野蛮な侵略戦争を仕掛けている」と批判した。

首相退任後、公の場での発言は初めて。ベルリンでの有力な労働組合幹部の退任に伴う行事で述べた。

前首相はこの中でウクライナへの連帯や自衛権への支持を表明。「平和や自由を自明のものととらえるべきではない」とも説いた。公職から離れた立場を踏まえ、傍観者的な政治的見解を示したくはないとしながらも、後継者となったショルツ首相を含めた西側諸国による紛争解決の方途を摸索する現在の努力を支持すると述べた。

この戦争は広範かつ甚大な結果を招いているとして、人権擁護に違反する問題に言及。ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のブチャで市民に起きた虐殺行為はこの懸念を象徴するものだとした。

その上でウクライナに接するポーランドやモルドバに逃れたウクライナ国民に示されている多大な支援に小さな希望の光を見い出したとも指摘した。

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