ドイツ議会、新首相にショルツ氏を正式選出
(CNN) ドイツ連邦議会で8日、引退するメルケル首相の後任に、社会民主党(SDP)を率いるオラフ・ショルツ財務相(63)が正式に選出された。
SDPは9月の総選挙で、メルケル氏が所属する中道右派の与党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)を小差で抑えて第1党となり、緑の党、自由民主党(FDP)との連立で合意している。
ショルツ氏は非公開の投票で選出され、シュタインマイヤー大統領と対面して任命を受けた後、同日中に就任宣誓。4期16年を務めたメルケル氏から首相の座を引き継ぐ。
同氏はメルケル氏の1期目の連立政権で労働相、2011年から18年までハンブルク市長を務め、それ以降はメルケル政権の副首相と財務省を兼任。メルケル氏とはライバルの政党を率いながら、多くの共通点も指摘されてきた。
現実的で穏健な人物とされ、選挙では信頼できるメルケル氏の後継者というイメージを前面に打ち出して支持を集めた。