3Dプリンターで銃を製造、18歳男を検挙 西オーストラリア州
豪ブリスベン(CNN) 自宅の3Dプリンターで殺傷力のある銃を作ったとして、オーストラリアに住む18歳の男が無許可での銃器製造などの罪に問われている。
西オーストラリア州の警察は今月初めに男の自宅を捜索し、3Dプリンター製の銃1丁を含む複数の銃器を押収した。
警察によると、問題の銃はプラスチック製で、おもちゃのように見えるが「地域社会に重大な危害を及ぼし得る」という。
CNN提携局は、引き金を1回引くと15発の弾丸を発射できると伝えた。警察によれば、材料は40豪ドル(約3700円)足らずで手に入り、2日で完成する。
男は来週、出廷する予定。
西オーストラリア州政府は昨年、3Dプリンターで銃を作ることを禁止し、製造を図った者に最大で禁錮10年の刑を科す法改正を提案した。
オーストラリアでは1996年にタスマニア島で観光客ら35人が死亡した銃乱射事件を受けて、厳しい銃規制が導入された。市民が全自動の銃を持つことは禁じられ、そのほかの銃の所持も有効な免許を持つ18歳以上に限られる。事件をきっかけに、市民からの銃回収も積極的に進められてきた。
銃政策のウェブサイトによると、同国での銃による殺人の発生率は米国の33分の1にとどまっている。