「制裁に耐え、ドンバスでの任務を完了させる」 ロシア報道官
(CNN) ロシアのペスコフ報道官は16日、同国は西側諸国が科した制裁に耐え、ウクライナ東部ドンバス地域で目標を達成する計画だとCNNに語った。
オデーサ(オデッサ)、ハルキウ、ヘルソンのウクライナ領の一部を占領するロシアの意図について問われたペスコフ氏は、「地元の人々の意志」によって決めると述べた。
「第一の目標は、ドンバスとルハンスクの人々を、例えば今ドネツクを砲撃し、そこで市民を殺害している者たちから守ることだ。この8、9年間そうしてきた」と語った。
「ウクライナの他の領土や地域については、我が軍が民族主義的連隊から領土を奪還すればするほど、より多くの人々が我が軍を歓迎し、キーウ(キエフ)の近代政権を今後支持しないことを宣言する」と主張した。
ペスコフ氏はまた、ロシアはバルト諸国やフィンランドにとって脅威にはならないと指摘。そうした国々は先月、ロシアのウクライナ侵攻を受け、数十年にわたる軍事的非同盟状態を破って北大西洋条約機構(NATO)に加盟する意向を表明した。
「フィンランドとスウェーデンのNATO加盟は、欧州大陸の安全保障に全く利益をもたらさない。それどころか、さらなる緊張を生むだろう」と同氏は述べた。
また、西側による「前例のない」対ロ経済制裁を受けて、ロシアが「快適な状態」にないことを認めたが、西側が期待していた制裁の「決定的な効果」は「起こらなかった」と主張した。
ペスコフ氏は「もちろん、問題を把握している。非常に短い時間で輸入の40〜45%超という、大幅な減少を補わなければならないことを理解している」と付け加え、アジア諸国からの輸入を増やすことを示唆した。