初の国産戦闘機KF―21が初飛行 韓国
韓国・ソウル(CNN) 韓国初の国産戦闘機KF―21が19日に初飛行を行った。
韓国防衛事業庁(DAPA)によると、このKF―21の試作機は、南部泗川(サチョン)市にある空軍基地を飛び立ち、33分間の飛行を行ったという。
DAPAによると、この試作機は、韓国航空宇宙産業(KAI)が製造した6機の試作機の最初の1機で、同社はKF―21の量産と配備が開始される2026年までに2000回以上の試験飛行を行う予定だという。そして30年までに計120機のKF―21が韓国空軍に引き渡される予定だ。
運用が開始されると、KF―21には空対空および空対地ミサイル、そして恐らく空中発射巡航ミサイル(ALCM)が搭載されると見られる。また、このKF―21は1人乗りと2人乗りの2種類が用意される。
19日に試験飛行を行った試作機は、空対空ミサイル「ミーティア」の実物大模型4発と赤外線捜索追跡システムを搭載し、速度は時速約400キロに達した。
KF―21は韓国とインドネシアの共同プロジェクトだが、韓国政府が株式の80%を保有している。
KF―21に使用されている部品で韓国製はわずか65%だが、航空機生産の歴史の浅い韓国にとって今回の初飛行は重要な成果であることは間違いない。
これまで高機能の超音速ジェット戦闘機の開発、飛行に成功したのは、米国、ロシア、中国、日本、フランス、スウェーデン、欧州コンソーシアム(英国、ドイツ、イタリア、スペイン)だけだ。