国家汚職対策局トップに若手捜査員、腐敗に悩むウクライナ
(CNN) 汚職の蔓延(まんえん)が指摘されるウクライナで、腐敗根絶を担う国家汚職対策局のトップに同局の35歳の男性捜査員が就任したことが21日までにわかった。
この捜査員は35歳のオレクサンドル・クリメンコ氏で、同局には2016年に入局。特別委員会が昨年12月に国家汚職対策局トップへの登用を決めていたが、就任が今回初めて確認された。
同氏は同局でウクライナ鉄道の横領疑惑や政界の有力者の汚職容疑など国民の注目を集めた重要事件を捜査した経歴を持つ。法執行機関要員としての道を選んで以降、目覚ましい昇進ぶりを見せてきた人物だという。
国家汚職対策局トップは、ウクライナの慢性的な汚職構造を懸念する支援国が重要視するポストともなっている。