ペロシ米下院議長の訪問計画、台湾はどう考えているのか?
海外メディアはペロシ氏訪問の可能性について幅広く報じているものの、台湾メディアでは今週、この話題はほとんど見出しに登場しなかった。
台湾のニュースはむしろ、近く実施される地方選絡みのスキャンダルや大規模年次軍事演習の話題に焦点を当てている。
与党・民進党の王定宇議員はその一因として、台湾人が中国の脅しに慣れきっていることを挙げる。70年以上前に国共内戦が終結して以来、中国は一貫して台湾への野心を示してきた。
台北に住む台湾系米国人で、台湾政治を扱う「ニューブルーム・マガジン」を創刊したブライアン・ヒオエ氏は、台湾人は一般にペロシ氏訪問の影響についてそれほど心配していないと語る。中国政府は過去にも同様の脅しをかけてきたためだ。
「中国の脅しはあまりに頻繁に起きるせいで、ある種のバックグラウンド・ノイズのようになっている」「このため、台湾の人々はペロシ氏訪問の影響についてそれほど深刻に考えていない」(同氏)