ロシアのラブロフ外相、ペロシ米下院議長の訪台を批判
(CNN) ロシアのラブロフ外相は3日、ペロシ米下院議長の台湾訪問について、米国の願望と無法ぶりが表れていると厳しく批判した。
ロシア国営タス通信によると、ラブロフ氏は訪問先ミャンマーのワナマウンルイン外相との共同会見で、ペロシ氏の訪台に言及。米国の動機は分からないが、ウクライナ情勢とまったく同じ政策が反映されていると述べ、米国が責任を免れることを全員に証明し、無法ぶりを示したがっている行為だと主張した。
そうでなければ、中国がどう受け止めるかを十分に承知しながら突然このような行動に出る理由が見当たらないとも語った。
中国の謝鋒外務次官は2日、ペロシ氏による「意図的な挑発」と「火遊び」を非難し、「極めて深刻な」結果を招くと警告していた。
ロシア政府も同日、ペロシ氏の訪台を「明らかな挑発」と批判。米政府に対し、「地域の安定と国際安全保障を損なう行動を慎み、米国の覇権など存在する余地のない地政学上の新たな現実を認める」よう求めた。