クリミア半島のロシア空軍基地で爆発、1人死亡
(CNN) ロシアが一方的に併合したウクライナ南部クリミア半島にあるロシア軍の空軍基地で9日、複数の大規模な爆発があり、地元当局によると1人が死亡、複数人が負傷した。
現場からの映像には大きな煙が空中に立ち上る様子が映っている。ロシア国営メディアRIAノーボスチ通信はロシア国防省の話として、航空弾薬の爆発によって爆風が引き起こされたと報じた。
RIAノーボスチ通信によると、国防省の声明では「午後3時20分ごろ、ノボフェドリフカの集落に近いサキ飛行場の敷地で、複数の航空弾薬が爆発した」としている。
自称「クリミア共和国」の保健相は先に、爆発で5人が負傷したと述べていた。死亡した人がこれらの負傷者に含まれていたかは不明。
保健省によると、爆発現場には救急車や救急用の航空機が派遣された。
ロシアは2014年にウクライナからクリミア半島を併合し、クリミアを自国の領土とみなしている。ウクライナ政府や同国を支援する各国政府は併合を認めておらず、同半島をロシアの占領下にあるウクライナの領土とみなしている。
クリミア地方トップの顧問は、ノボフェドリフカ村付近で複数の爆発が起きたことを確認した。
ウクライナ側はこの地域で攻撃があった可能性について言及していない。ロシアの侵攻開始以来、ウクライナによるクリミアへの攻撃は確認されていない。
ウクライナ軍は爆発の数時間前、クリミア半島に近いウクライナ南部のロシア占領地域に対し攻撃を行っていた。これまでで最も奥深くまでロシア占領地域を攻撃したとみられる。