エルサレムでバス銃撃、米国人5人含む8人が負傷
エルサレム(CNN) エルサレムの旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁」付近の駐車場で14日未明、バス1台と複数の車が銃撃を受け、米国人5人を含む少なくとも8人が負傷した。
警察は声明の中で「武装したテロリスト」による犯行だと述べた。
負傷した米国人は2つの病院へ運ばれた。病院によれば、このうち少なくとも2人は旅行者。イスラエルのメディアはこれに先立ち、米国人のうち4人は同一家族の観光客だと報じた。
救急当局によると、負傷者のうち2人は重傷。一方の病院によれば1人は妊婦で、帝王切開の緊急手術を受けた。母子ともに重篤な状態とされる。
銃撃犯は現場から逃走し、治安部隊や警察のヘリコプターが追跡した。その後、本人が警察に出頭し、持っていた武器は押収された。
治安筋によると、容疑者は東エルサレムに住み、イスラエル市民権を持つパレスチナ人の男。1996年生まれでテロ関連の犯罪歴はないが、別の犯罪で収監された前歴があるという。
エルサレムにある米大使館の報道担当者は「衝撃と悲しみ」を表明し、緊張を悪化させる「テロ行為」を非難すると述べた。ナイズ駐イスラエル米大使も同様の声明を出した。
パレスチナ自治区ガザでは先週末、イスラエルと武装組織「イスラム聖戦」による武力衝突が起き、パレスチナ人数十人が死亡した。7日に停戦が成立している。