パイロット2人が飛行中に居眠り、降下開始点を行き過ぎる エチオピア航空

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パイロット2人の居眠りが原因で、旅客機が降下開始点を行き過ぎる出来事があった/Thierry Monasse/Getty Images

パイロット2人の居眠りが原因で、旅客機が降下開始点を行き過ぎる出来事があった/Thierry Monasse/Getty Images

(CNN) アフリカ東部で15日、スーダンからエチオピアに向かう航空機が降下開始点を行き過ぎ、約25分遅れで目的地の空港に着陸する出来事があった。民間航空情報サイト「アビエーション・ヘラルド」によると、パイロット2人が居眠りして着陸しそこなったと見られている。

この出来事はスーダン首都ハルツームからエチオピア首都アディスアベバに向かうボーイング737―800型機で起きた。パイロットが「居眠りした」ため、同機は「降下開始点を通り過ぎて飛行し続けた」という。

アビエーション・ヘラルドが入手したデータによると、目的地のアディスアベバのボレ国際空港に降下しそこなったとき、同機は上空約1万1200メートルの高度を巡航していた。

管制官は何度も連絡を試みたものの、搭乗員から応答はなかったとみられる。ただ、同機が滑走路上空を行き過ぎ、そのまま飛行し続けるとアラームが鳴った。

その後、同機は降下を開始し、約25分後に無事着陸した。

エチオピア航空は19日の声明で、ハルツーム発アディスアベバ行きのET343便は一時的に管制と交信が途絶えたと説明。その後無事着陸して、交信も回復したと明らかにした。

「調査結果に基づき、適切な是正措置を取る。安全はこれまでも今後も当社の最優先事項だ」としている。

航空アナリストのアレックス・マチェラス氏は18日、ツイッターで「深く憂慮すべき事案」と衝撃を口にし、パイロットの疲労が原因となった可能性を示唆。「パイロットの疲労は新しい問題では全くない。国際的な空の安全にとって今も重大な脅威だ」と指摘した。

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