ロシア人に対するビザ発給、全面禁止求める声も EU

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EU加盟国の中でロシア人に対するビザ発給についての意見が割れている/Sem Van Der Wal/ANP/AFP/Getty Images/File

EU加盟国の中でロシア人に対するビザ発給についての意見が割れている/Sem Van Der Wal/ANP/AFP/Getty Images/File

(CNN) 欧州連合(EU)加盟国の外相はチェコ首都プラハで非公式会合を開催し、ロシア人に対するビザ発給の円滑化措置について完全に停止することで合意した。しかし、一部加盟国からはビザの全面的な発給禁止を求める声が出るなど、EU内でも意見が分かれている。

ハンガリー外相は8月31日、自国も含めて複数の加盟国から全面的なビザ発給禁止について反対の声が上がっていると述べた。

エストニア外相は会合後、声明を発表し、ビザ発給円滑化措置の停止を支持するとしたが、「それだけでは十分ではない」とも述べた。ロシアやベラルーシと国境を接するエストニアなど複数の国々はビザの発給禁止を検討していると明らかにした。

エストニア外相は、外務省のウェブサイトに掲載した声明で、ロシア国民のEUへの入国を制限する方法について合意に達するまで、ロシアやベラルーシと国境を接するエストニアなどの国々は、国籍によるビザの発給禁止や、EUのビザを持つロシア国民の越境の制限について検討を行うと述べた。

エストニア外相によれば、エストニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドの外相は共同声明を発表し、ロシア国民がEUや「シェンゲン協定」で定められた地域に入国することが大きく増えており、治安上の脅威となっていると述べた。

フィンランド外相は記者団に対し、今回の決定について、EUは「正しい方向へ」一歩踏み出したと述べた。

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