ロシア軍のS300ミサイル武器庫を破壊、ウクライナ主張
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は8日までに、ロシア軍がウクライナ東部ハルキウ市の攻撃に用いた地対空ミサイル「S300」を保管する重要な武器庫を破壊したと報告した。
国民向けの演説で母国防衛に当たる全ての関係者に謝意を示し、「今日は特にロケット砲旅団の戦士たちをたたえたい」と説明。「彼らの正確な砲撃によりハルキウ攻撃に使われたS300ミサイルがあるロシア軍の倉庫の破壊に成功した」と称賛した。
「多連装ロケットシステム(MLRS)の効果だ。ありがとう、我々の英雄たち」と続け、複数のウクライナの都市と町を砲撃するロシア軍に対するさらなる報復も約束した。
一方、ウクライナ国防省情報総局も8日までに、中南部ザポリージャ州にありロシア連邦保安局(FSB)が使っている基地を攻撃したと報告した。
場所は同州カミアンカ・ドニプロウスカ地区で、ロシア軍はこの基地内にある建物1棟にザポリージャ州で画策する住民投票用の投票用紙もしまい込んでいたとした。
声明でこの倉庫は敷地内の爆発で吹き飛ばされ、全ての印刷物が消失したと主張。倉庫を警備していたFSB要員の本部も同様に破壊されたとした。
同基地への攻撃でロシア側が被った死傷者の正確な人数の把握に努めているとしながらも、生存者や負傷者はロシアが占領しているクリミア半島の方面へ即座に移送されたとも述べた。
カミアンカ・ドニプロウスカ地区での爆発の発生は一般公開の情報でも流れたが、CNNはウクライナ国防省情報総局が主張した内容は独自に立証出来ていない。