エリザベス女王の棺、バッキンガム宮殿に到着
(CNN) 英エリザベス女王の棺(ひつぎ)が13日、ロンドンのバッキンガム宮殿に到着した。
女王の家族がロンドン西部のノースホルト空軍基地から車で運ばれた棺を出迎えた。棺は一晩宮殿の弓の間に安置される。
マイク・ウィグストン空軍大将が英テレビ局スカイニュースに語ったところによると、棺は空軍のC―17グローブマスター輸送機でスコットランドのエディンバラからロンドンに運ばれた。
エリザベス女王の一人娘であるアン王女が女王の最後のフライトに同行した。アン王女は12日にも、女王の4人の子どもの中で唯一、女王が亡くなったときに滞在していたバルモラル城からエディンバラまで女王の棺に付き添った。
エディンバラでは同日夕、女王の棺が一般公開されたセント・ジャイルズ大聖堂の前に弔問の列ができた。スコットランド政府によると、2万6000人超が弔問に訪れた。
チャールズ国王は13日、英国の新しい君主として初めて北アイルランドを訪問した。北アイルランドの和平プロセスにおいて重要な役割を担い、連合の象徴とみなされていた母親の後を継ぐこととなる。
この歴史的な訪問では、チャールズ国王は英王室公邸ヒルズボロ城で国民にあいさつし、ヒートンハリス北アイルランド相や北アイルランドの政党の党首らと会見した。
カミラ王妃とともに北アイルランド議会のマスキー議長から弔辞を受けたチャールズ国王は「母はその長い公務人生の中で、北アイルランドが重大かつ歴史的な変化を遂げるのを目の当たりにした。その間、この地と人々のために祈り続けた」と述べた。
エリザベス女王は北アイルランドの101年の歴史のうち70年間、君主を務めた。