ウクライナ各地にミサイルやロケットの攻撃、死傷者 現地当局が報告
(CNN) ウクライナ各地の当局が、10日朝にミサイルやロケットでの攻撃を受けたと報告した。
中部ドニプロペトロフスク州の軍政トップはSNS「テレグラム」で「大規模なロケット攻撃」があり死傷者が出たと発表。「まだロケット攻撃の恐れがある」と述べ、市民に避難所から出ないように呼び掛けた。
北東部ハルキウ州の軍政トップは、ハルキウ市で爆発があったと報告した。同市のテレホウ市長は「初期の報告ではハルキウで3回の爆発があった」とし、攻撃地点はエネルギーインフラ施設だったと述べた。市内の一部地域が停電し、水の供給も止まっているという。
南部ミコライウ州の軍政トップは、TU95爆撃機が一連のミサイル攻撃を行い、47発が放たれたと報告。ロシア側はイラン製攻撃用ドローン(無人機)も使っているという。防空システムがロケット3発を撃ち落としたとも明かし、「臆病者が(ウクライナ各地の)重要インフラを攻撃している」と述べた。
西部リビウでロシアの攻撃後に煙が立ち上る=10日/Pavlo Palamarchuk/Reuters
爆発は西部のリビウでも起きた。リビウ市長はテレグラムで、爆発音があったと投稿。リビウ州の軍政トップはエネルギーインフラ施設が攻撃を受けたと述べ、さらなるミサイル攻撃の可能性があるとして市民に避難を続けるように呼び掛けた。
首都キーウ(キエフ)でも爆発音があり、当局によると約5人が死亡した。
キーウのシェウチェンキウスキ地区の橋で爆発が起きる瞬間を監視カメラが撮影10日/AA Video/Anadolu Agency/Getty Images
南東部ザポリージャ市でもロシア軍のミサイル攻撃が集合住宅の区画を破壊し、被害者が出たとの報告がある。