プーチン氏に唯一残る手段は「恐怖心植えつけ」、ロシア元外相

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ミサイル攻撃後のザポリージャで作業する救助隊員/Albert Koshelev/Ukrinform/Abaca/Sipa USA/AP

ミサイル攻撃後のザポリージャで作業する救助隊員/Albert Koshelev/Ukrinform/Abaca/Sipa USA/AP

(CNN) ロシアのアンドレイ・コズイレフ元外相は15日までに、同国のプーチン大統領の国政運営やウクライナ戦争などに触れ、「残された唯一の選択肢は恐怖心を植えつけることだ」とし、「世界の全てのみじめなテロリストと同様になっている」との厳しい見解を示した。

CNNの取材に述べた。ウクライナで続けているミサイルなどの大規模攻撃にも言及し、「彼の誤算が原因となっている絶望的な状況に陥っているためだ」とも断じた。

その上でプーチン氏による3つの誤算を指摘。「一つ目はウクライナは2、3日で敗北を喫し、二つ目は米欧諸国がウクライナ救援に踏み込まないとの計算だった」と指摘。

「三つ目は、部分的な動員令を発表し戦争の現実を国内に持ち込んだことだ」と主張した。

プーチン氏は絶望的な局面に遭遇しており、脅しという自らになじみのある手法に戻っているとも分析。「最終的には踏み切らないであろう核兵器の投入の威嚇であり、ウクライナやロシアでのテロ行為の威嚇でもある」と続けた。

その上で核兵器は用いないだろうとする見方の根拠について「彼は人間だ。戦略的な核兵器を使っての自殺はしたくないだろう」と述べた。

コズイレフ氏はエリツィン元大統領時代の1991~96年に外相を務めた。ウクライナ侵攻に反発し、同国の外交官全員に対し抗議の辞任を呼びかけるなどプーチン政権批判の言論活動も行っている。

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