ナイジェリア洪水、死者600人超える さらなる被害の恐れも
(CNN) ナイジェリアの人道問題担当当局は16日、同国南部を襲った洪水による死者が600人を超えたと発表した。
これまでに200万人あまりが被災し、家屋20万棟以上の一部または全体が損壊したという。
ナイジェリアでは今年、雨季の降水量が特に多く、国家緊急事態管理庁(NEMA)は今月、ニジェール川とベヌエ川の流域で壊滅的な洪水が予想されると警告。3カ所の貯水池があふれるとの見通しを示し、隣国カメルーンのダム放流で事態がさらに悪化したと述べた。
ナイジェリアでは毎年洪水に見舞われる地域も多いが、国際赤十字のスタッフによると、今回は一部で2012年に起きた前回の大洪水を超える規模となった。
人道問題担当相は16日のツイートで、洪水の規模は今後さらに拡大する可能性が高いとして、地方当局に住民の避難やテントと救援物資、飲料水、医薬品の配布などの準備を促した。
各地の対応を調整するため、近く政府の代表団が全国の県知事らを訪ねて、洪水対策の体制強化を提案する予定だという。