英内相が辞任、採決めぐる与党の混乱 トラス首相、一層の苦境に
政府は与党議員に党議拘束を課していることから、野党・労働党が提出したシェールガスのフラッキング(水圧破砕法)禁止に関する動議は、政府に対する信任投票となった。
もし与党議員が政府に反対票を投じれば、党から除名されることになる。
労働党のアナ・マクンモリン議員はツイッターへの投稿で、与党議員の1人が「涙ながらに」「手荒にロビーへ連れ出され、フラッキング禁止継続を求める我々の動議に反対票を投じさせられた」と伝えた。
デービッド・リンデン議員も「ちゅうちょしているトリー議員を副首相が実質的に抱え上げ、政府ロビーに連行するのを目撃した」とツイートしている。
労働党の元閣僚で議会標準委員会委員長のクリス・ブアリアント議員は議会演説で、議員たちが乱暴に押されたり、いじめられたりして投票ロビーに連れて行かれるのを見たと証言した。
これに対し、ビジネス相のジェイコブ・リースモグ氏はスカイニュースの取材の中で、「これをいじめと表現するのは誤りだ」として野党側の主張を否定した。
しかしトラス首相に対しては与党内からも辞任を求める声が出始め、世論調査でも保守党に対する支持が急落している。