トラス英首相が謝罪、経済政策の失敗認める
(CNN) 英国のリズ・トラス首相は17日、大型減税などを打ち出した経済政策について謝罪した。トラス氏が掲げた経済政策は物議を醸し、通貨ポンドは大きく値を下げ、金融市場が混乱。財務相の解任にもつながり、トラス氏は盟友を失った。
トラス氏は英BBCの取材に答え、次期総選挙でも保守党を率いると主張した。トラス政権は経済政策を発表した9月下旬以降、投資家や党員から大きな圧力を受けている。
トラス氏は「わたしは、これまでの過ちについて責任を認め、謝罪したい。光熱費の支払いや高い税金に直面している人々を助けるために行動したかったが、あまりに度が過ぎ、あまりに性急だった」と述べた。
トラス氏は、経済的な安定を回復するための新たな戦略を持った新たな財務相を任命したとした。
トラス氏は14日、クワシ・クワルテング財務相を解任し、後任にジェレミー・ハント氏を据えた。
ハント氏は就任からわずか4日で、経済政策の大部分を撤回した。撤回された政策の多くはトラス氏が党首選で掲げていたものだった。