ロシアの裁判所、米女子バスケ選手の禁錮9年判決を支持
(CNN) ロシアのモスクワ地方裁判所は25日、米女子プロバスケットボールリーグ(WNBA)のスター選手、ブリトニー・グライナー氏に対するヒムキ市裁判所の一審判決を支持した。グライナー氏の麻薬所持と密輸の有罪が確定する。
グライナー氏の禁錮9年の刑は、裁判官が2月17日以降の拘留を算入するよう裁定したため若干短くなる。グライナー氏が公判前に勾留施設で過ごした時間は、1日あたり実刑判決で1.5日と換算されるという。ただ、それがグライナー氏の刑をどれだけ軽くするかは、まだ正確には明らかではない。
グライナー氏の弁護士の1人であるモスクワリーガルセンターのアレクサンダー・ボイコフ氏は以前CNNに「地裁の結果は法的プロセスが基本的に終了することを意味する」と話した。
グライナー氏はロシアのウクライナ侵攻が始まる数日前にモスクワの空港で拘束され、その際当局は同氏が1グラム未満の大麻オイルを荷物の中に入れて密輸しようとしたと主張した。同氏はWNBAのオフシーズンの間、ロシアでプレーしている。
グライナー氏は米女子バスケチーム「フェニックス・マーキュリー」に所属し、ポジションはセンターの人気選手。同氏は裁判で薬物所持容疑を認め、大麻オイルが含まれる吸引カートリッジは急いで荷造りしたため荷物の中にあったと述べた。