緊急時用の「暖房施設」、1000カ所準備 ウクライナ首都
(CNN) ウクライナの首都キーウ(キエフ)のクリチコ市長は6日までに、ロシア軍のミサイル攻撃などによる市内の電力供給態勢の逼迫(ひっぱく)を受け、緊急事態の発生に備え約1000カ所に「暖房施設」を設ける準備をしていることを明らかにした。
同市議会が出した声明によると、市長は地元テレビ局の番組で、電力、飲料水や暖を取るエネルギー源の供給が一切なくなる最悪の事態も考慮し、様々な対応策を検討していると述べた。
学校や幼稚園などに設置されるこれら暖房施設には購入した発電機や備蓄した飲料水などを用意すると表明。住民らは体を温め、茶を飲み、携帯電話の充電などが出来るだろうとした。
また、市長は4日、ロシア軍の攻撃を受けキーウ市内の45万世帯が同日朝の時点で停電に襲われたとも報告した。ここ数日間の状況と比べ1.5倍ほどの被害規模になっているとした。
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、3日夕の段階で停電への対処を迫られた世帯数はウクライナ全土で約450万に達したと報告していた。