ロシア国連次席大使、ミサイルは「NATOとの直接衝突を狙った挑発」
(CNN) ポーランド東部にミサイルが着弾して起きた爆発について、ロシアのポリャンスキー国連次席大使は16日、ウクライナでの戦争に北大西洋条約機構(NATO)を直接巻き込もうとする挑発行為だと主張した。
ミサイルは15日、ウクライナ国境の西方約6キロの村落付近に着弾し、2人が死亡した。同じ時間帯に、ロシア軍はウクライナ各地の都市に対し、ここ1カ月あまりで最大規模のミサイル攻撃を仕掛けていた。
ポリャンスキー氏はSNS「テレグラム」への投稿で、ポーランド領内に着弾したミサイルはロシアと無関係であることを示す事実があると主張。NATOとロシアの軍事衝突をあおろうとする挑発の企みだと述べた。
この主張を裏付ける証拠や、具体的な挑発の主体には言及しなかった。
同氏はまた、ウクライナ情勢をめぐって16日に開かれる国連安全保障理事会でも、この件が議題の中心になるとの見通しを示した。
ミサイルはロシア製とされるが、だれがどこから発射したのかなど、詳しい状況はまだ分かっていない。ロシア製の兵器はウクライナ、ロシアの双方が使用してきた。
16日午前には、NATOのストルテンベルグ事務総長がブリュッセルで加盟国の大使による緊急会合を開き、この件を協議する。