電力危機のウクライナへ発電機提供を加速、EU諸国
(CNN) ロシア軍の攻撃で大規模停電などの電力危機に襲われるウクライナに対し多数の欧州連合(EU)加盟国による発電機を寄贈する動きが加速してきた。
寒さが一段と募る本格的な冬場到来に備えた支援で、フランスのコロナ外相は25日、高性能の発電機100台を送るとSNS上で発表。「冬を戦争の兵器にしている」とロシアを非難し、「民間インフラへの攻撃は戦争犯罪」とも糾弾した。
チェコの首都プラハのフジブ市長は、同国による発電機提供を発表し、暖房器具626個やほかの備品も含まれるとした。400個は首都キーウ、残りの226個は南部ミコライウ州向けとした。
駐ウクライナのラトビア大使は、同国の首都リガは慈善団体と協力しウクライナへ発電機84台を譲渡するとSNS上で述べた。高熱の空気を吹き出す機器100個も首都キーウ向けに用意するとした。
EUの欧州議会などは23日、「希望の発電機」計画を立ち上げ、欧州の200以上の大都市がウクライナへエネルギー源を供給する試みを始めた。
発電機や変圧器をウクライナの病院、学校、給水所や避難所など重要施設へ提供するとした。
ウクライナではロシア軍が電力関連インフラなどへのミサイル攻撃を続けている。