ロシア軍撤退から2週間、砲撃受けるヘルソンで市民が見せる絶望と反抗心
充電用のテントの中では、あらゆる年齢層の人々が大勢でテーブルを囲み、紅茶を飲みながら自分たちの携帯電話の充電作業を行っていた。
娘とテントに来ていたハンナさんは、占領されていた時期を「とてもつらかった」と振り返りつつ、「今の方が生活はずっと良くなったと言える。確かに水も電気もないが、ロシア人もいない。多少の苦労などなんとも思わない。私たちは乗り越えられる」と話した。
前日が9歳の誕生日だったという娘のナスチャさんは、ウクライナ国旗のフェイスペインティングを施し、肩にも同国旗を羽織っていた。
占領されていた数カ月で、周囲の大人たちと同様ロシア軍に対する反抗心を身につけたナスチャさんは、「敵はもうすぐ全滅すると思う」「ウクライナを占領したらどうなるか、私たちが思い知らせる」と語った。