「ゼロコロナ」政策への抗議続く、若者は自由を要求 中国
大部分が平和的に解散した抗議活動もあるが、一部では当局のより強い対応に遭遇した。
北京では、デモ発生から1日が経過した28日夜に多くの警官が配備された。警察車両の多くはライトを点滅させながら駐車しており、27日夜に多くのデモ参加者が集まっていた朝陽区亮馬橋は不気味な静けさに包まれていた。
中国外務省の報道官は28日、中国全土で怒りや不満が広く見られたことがゼロコロナ政策を転換するきっかけとなるかとの質問に対し、そうした見方を否定した。
白い紙を掲げるデモ隊=28日、北京/Anthony Kwan/Getty Images AsiaPac/Getty Images
これまでの厳しい検閲に対する象徴的な抗議活動として若いデモ参加者は白い紙を掲げている。これは、インターネット上から削除された、無数の批判的な投稿やニュース記事、率直な意見を述べるSNSのアカウントの暗喩となっている。
北京のデモ参加者は28日未明、CNNの取材に対し、「公正な社会では、誰もが言論を理由に犯罪者とみなされるべきではない。我々の社会に存在するのが、ひとつの声だけであってはならない。我々にはさまざまな声が必要だ」と述べた。
国連は28日、中国当局に対して、人々の平和的な抗議活動の権利を保障するよう求めた。
米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は、集会の権利や、問題のある政策や法律、指示に対して平和的に抗議する権利が認められるべきだとの米政権の方針を確認した。
英国のスナク首相は28日、中国を批判し、中国政府は国民の抗議の声に耳を傾けるのではなく、BBCの記者を暴行するなど、さらなる取り締まりを選択したと述べた。