ペルー議会、大統領を弾劾 警察が身柄拘束
(CNN) ペルー議会は7日、カスティジョ大統領の弾劾(だんがい)決議案を可決し、その後カスティジョ氏は首都リマ市内で警察に拘束された。この件に詳しい情報筋がCNNスペイン語版に明らかにした。
その数時間後、ボルアルテ副大統領が新大統領宣誓就任式に臨んだ。5年間で6人目の大統領で、同職に女性が就くのは同国初。
カスティジョ氏の弾劾には議員130人のうち101人が賛成した。この採決の前に同氏は議会を解散し緊急政府を設置する計画を発表していた。
ボルアルテ副大統領が新大統領宣誓就任式に臨んだ/Sebastian Castaneda/Reuters
カスティジョ氏は新しい憲法の制定に取り組むために議会選挙を実施することを求め、これが閣僚の辞任や高官の怒り、近隣諸国からの非難につながった。
弾劾の採決に先立ち、ボルアルテ氏は「議会の閉鎖で憲法秩序を崩壊させるという決定を拒否する」とツイッターに書き込み、カスティジョ氏の議会解散計画を批判した。「政治的かつ制度的な危機を悪化させるクーデターで、ペルー社会は法律を厳守して危機を乗り越えなければならない」とも述べた。
カスティジョ氏の議会解散計画は国際社会からも批判されていた。米国はカスティジョ氏にこの動きを「撤回」して「民主的な機関が憲法のもとで機能するようにする」ことを促した。在ペルーのリサ・ケンナ米大使がツイッターで明らかにした。