欧州へのガス供給、再開の「用意」 ロシア
(CNN) ロシアのノバク副首相は27日までに、欧州へのガス供給について、「ヤマル・ヨーロッパ」パイプラインを経由して再開する用意があると明らかにした。ロシア国営タス通信が伝えた。
ノバク氏は、欧州市場は依然として重要だとし、ガス不足が続くなかで、供給再開のあらゆる機会が存在しているとの見方を示した。「例えば、政治的な理由で停止していたヤマル・ヨーロッパパイプラインは未使用のままだ」と述べた。
ノバク氏によれば、欧州からのガスの需要が増加している。
ロシアは2月にウクライナを侵攻して以降、欧州とエネルギー分野で対立している。
5月には、ウクライナがロシア軍による干渉を理由に国内を経由して欧州へ向かうガスの流量を減らしてからわずか44時間後、ロシア国営の天然ガス会社ガスプロムは、ヤマル・ヨーロッパパイプラインによるガス供給を停止したほか、ドイツ企業への供給も停止していた。