湖岸の住宅が「氷の家」に、暴風雪で吹き付けた波が凍結 カナダ
(CNN) カナダ南東部オンタリオ州のエリー湖に面した住宅が、同地を襲った暴風雪の影響で「氷の家」と化している。
住民によると、「クリスタル・ビーチ」と名付けられたフォートエリー地区の住宅に、防波堤を越えてエリー湖の波が押し寄せた。
住民は「水は家の裏側で凍り付いた。上から下まで全部」とCNN提携局のCTVに証言。「防波堤を越えてやって来て、直ちに凍り付いた水の量と強さは想像してもらえると思う」と話している。
隣接する米ニューヨーク州エリー郡では、記録的な暴風雪のため、バファロー市を中心に30人以上の死者が出ている。
暴風雪に見舞われたフォートエリー地区は、夜間の最低気温が平年を大幅に下回っていた。米国立気象局(NWS)は23~24日のエリー湖周辺の天候について、ピーク時の風速は約27メートル、波の高さは約7.6メートル以上に達する恐れがあるとしていた。
家と家の間を移動する人々/Cole Burston/AFP/Getty Images
波の高さは約7.6メートル以上に達するとみられていた/Cole Burston/AFP/Getty Images
湖岸に押し寄せた冷たい波は、建物の表面に打ち付けられると瞬く間に氷結して降り積もった。
住民がCTVに語ったところによると、クリスタル・ビーチの住宅は厚さ30センチ以上の氷に覆われ、住民は氷の重さで被害が出ることを心配しているという。
「ここには長いこと住んでいるが、あれほどひどい天気は見たことがなかった」と住民は言う。
29~30日にかけての気温は平年を大幅に上回る見通しで、大量の氷が解けて水になることが予想される。