ヘンリー王子、ウィリアム皇太子から「暴行」と近刊書で主張 英紙報道
(CNN) 英紙ガーディアンは4日、英ヘンリー王子が近く出版予定の回顧録で、2019年に妻メーガン妃を巡って兄ウィリアム皇太子と口論になった際、身体的暴行を受けたと訴えていると報じた。
回顧録「Spare(原題)」の新刊見本の内容を確認したという。ガーディアンによると、ヘンリー王子はこの中で、ウィリアム皇太子から口論中に床に押し倒されたと主張している。
ウィリアム皇太子はもみ合いになる前の会話で、メーガン妃のことを「気難しい」「無礼」「人をいらいらさせる」と形容。その後対立はエスカレートし、ウィリアム皇太子がヘンリー王子の「襟をつかんでネックレスを引き裂き、床に押し倒す」事態になったという。
CNNは出版元のペンギン・ランダムハウスに新刊見本の提供を求めているが返答はない。ケンジントン宮殿やバッキンガム宮殿、ヘンリー王子夫妻の広報担当からもコメントは得られなかった。
ガーディアンの記事はヘンリー王子の視点から経緯を報道したもの。これによると、ウィリアム皇太子は兄弟関係の破綻(はたん)やメディアとの対立について話し合うため、ヘンリー王子夫妻の当時の自宅だったノッティンガム・コテージを訪れた。
ヘンリー王子が水を勧めて口論の熱を冷まそうとしたところ、ウィリアム皇太子は水を置いてヘンリー王子に近づき、床に押し倒した。
ウィリアム皇太子はいったん立ち去ったものの、戻ってきて「後悔している様子を見せ」、謝罪したという。
回顧録は今月10日に出版予定。
ヘンリー王子とメーガン妃は2018年の結婚以来、メディアから激しい取材攻勢を受けている。
ヘンリー王子は最近のネットフリックスのドキュメンタリーで、メーガン妃に過度のストレスを与えたとしてメディアを批判。過剰報道が流産につながり、メーガン妃は自殺を考えるまでになったと語っていた。