メキシコ当局、「麻薬王」の息子を逮捕
(CNN) メキシコ当局は、同国で「麻薬王」と呼ばれたホアキン・グスマン受刑者(通称エル・チャポ)の息子、オビディオ・グスマン容疑者を逮捕した。メキシコ連邦政府の情報筋がCNNに明らかにした。逮捕に当たり、北部シナロア州では大規模な作戦行動が展開され、州内のクリアカン市周辺では複数の衝突も起きた。
逮捕に先駆け、米国務省は昨年12月16日の報道発表の中で、グスマン容疑者を「シナロア・カルテルの高位メンバー」と説明していた。
同容疑者は2019年10月に逮捕されたが、さらなる流血を避けるとするロペスオブラドール大統領の指示で釈放されていた。
5日のグスマン容疑者の逮捕前後、クリアカン市は大混乱に陥った。カルテルのメンバーとの衝突が市の各所で起きる中、当局は住民に対し自宅で避難するよう呼び掛けた。
ソーシャルメディアに投稿された動画には火のついたトラックや、空港近くで激しい銃撃戦が繰り広げられる様子が映っている。空港は衝突の発生を受け、この日の大半閉鎖されていた。CNNは現時点で映像が本物かどうか確認していない。