ウクライナ民間人の死者、9000人超 ロシアの侵攻開始以降
(CNN) ウクライナ大統領府のイエルマーク長官は17日、昨年2月にロシアによる侵攻が始まってから、国内で子ども453人を含む民間人9000人以上が死亡したと報告した。
世界経済フォーラムの年次総会(通称「ダボス会議」)での発言を、大統領府が公表した。
イエルマーク長官によると、ロシア軍兵士による犯罪は計8万件に上っている。
同氏は国際社会に、ロシア指導部を「侵略罪」で裁く「特別国際法廷」の設置を呼び掛けた。侵略の罪はこの場合、国際刑事裁判所(ICC)の管轄権から外れるためだ。
イエルマーク長官はまた、戦争の損害をロシアに賠償させるために、同国の資産を没収できる仕組みを作るべきだと指摘。「完全な勝利には正義の回復が不可欠だ。罪は罰し、損害は賠償させなければならない。犯罪の再発を防ぐ必要がある」と訴えた。