首都に残る最後のスラムの一つで大規模火災、500人避難 韓国
ソウル(CNN) 韓国の首都ソウルに残る最後のスラムの一つとされる地区で20日、火災が発生し、消防当局によると約500人が避難した。
火災はクリョンマウルと呼ばれる地区で午前6時28分前後に発生した。江南消防署の当局者が明らかにした。現場にはおよそ5分後に消防士が駆け付けたという。
これまでのところ、死傷者の報告は入っていない。
60近い家屋が焼失したと考えられると、この当局者は説明。大半の構造物はベニヤ板のパネルなどを組み合わせて作られているとした。
ソーシャルメディア上に公開された動画には、立ち並ぶ家屋とみられる構造物が炎に包まれる様子が映っている。黒煙が上り、周囲ではサイレンの音が鳴り響いている。
消防士や警官、政府職員を含む800人以上が動員され、対応に当たった。ヘリコプター10機も支援のため派遣されたと上記の当局者は述べた。
スイスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)に出席している韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領は火災について連絡を受けると「可能な範囲であらゆる人員、装備」を動員するよう当局に指示した。大統領府が明らかにした。