ジャーナリスト死者が倍増、収監人数も過去最悪 22年報告
ニューヨーク(CNN) 米NGO「ジャーナリスト保護委員会(CPJ)」によると、昨年1年間に世界で職務中に死亡したジャーナリストは67人に上り、前年の2倍を超えた。
24日発表の報告書で明らかになった。2021年の死者は28人だった。
CPJのギンズバーグ代表によると、昨年の死者は18年に次ぐ人数となった。
CPJの調べによると、昨年収監されたジャーナリストは363人と、過去30年間で最も多く、21年の記録を更新した。
昨年の死者を国別にみると、ウクライナが最多の15人だった。この中には米FOXニュースのカメラマン、ピエール・ザクルゼフスキー氏と、現地で協力していたウクライナ人ジャーナリストのオレクサンドラ・クブシノワ氏らが含まれている。
戦場になったのは東欧だが、地域別の死者は中南米が最も多く、30人を超えた。メキシコで13人と21年の9人を上回り、ハイチでは7人が死亡した。
ギンズバーグ氏は「政治や犯罪、汚職の取材で命を落とす危険性は全面戦争の取材と同等か、さらに上回ることさえある」と指摘した。