イスラエル軍、ヨルダン川西岸で急襲 パレスチナ人9人死亡
(CNN) イスラエル軍は26日、ヨルダン川西岸の都市ジェニンで急襲作戦を実施し、パレスチナ保健省によると、パレスチナ人9人が死亡、数人が負傷した。これを受け、パレスチナ当局はイスラエルとの安全保障面の協調を停止した。
ジェニンでの急襲から数時間後には、エルサレム近郊で10人目のパレスチナ人が殺害された。イスラエル警察は「暴動」に対応したとしている。
CNNの集計によると、ヨルダン西岸でのパレスチナ人の1日の死者数としては過去1年あまりで最多になった。パレスチナ保健省によれば、今年イスラエル軍によって殺害されたパレスチナ人は計30人。この死者数にはイスラエルの急襲の標的となった戦闘員や、イスラエル人を攻撃した個人、その場に居合わせた人が含まれる。
亡くなったパレスチナ人の遺族が葬列で死を悼む=26日/Jaafar Ashtiyeh/AFP/Getty Images
パレスチナ保健省によると、高齢女性1人を含むパレスチナ人9人は、ジェニンの難民キャンプへのイスラエルの急襲で殺害された。
一方、イスラエル軍はジェニンでの26日の作戦について、「テロ組織イスラム聖戦に所属するテロ部隊」を拘束するためだったと説明。「テロリスト」3人を殺害したと声明で述べた。