ロシアでクーデター起きる可能性も、プーチン氏の元スピーチライターが指摘
(CNN) プーチン・ロシア大統領の元スピーチライターで政治アナリストのアッバス・ガリャモフ氏は30日、CNNとのインタビューで、同国に軍事クーデターが起きる可能性も出てきたとの見方を示した。
ガリャモフ氏はロシアの国民感情について、ウクライナでの損失が積み重なり、欧米諸国からの制裁に苦しむなかで、責める相手を探し始めるだろうと指摘した。
「ロシア経済は悪化し、戦争には敗れ、兵士は次々に遺体となって帰国する。国民はますますつらい目に遭い、なぜこんなことになっているのかと、政治の仕組みをみて説明を探そうとする。そして、ロシアが旧態依然の暴君、独裁者に統治されているからだという答えにたどり着くだろう」とプーチン氏を暗に名指しし、「この時点で軍事クーデターの可能性が出てくると思う」と主張した。
国のトップに嫌われ者の大統領が居座り、だれも支持しない戦争のために血を流さなければならないという状況では、クーデターの時期が今後1年以内に来るかもしれないとも語った。
ガリャモフ氏はさらに、プーチン氏は「ウクライナでの勝利がなければ国民との関係が難しくなる」「強くなければ国民に必要とされない」ことから、同氏が戒厳令を出して2024年の大統領選を中止する可能性もあると述べた。