プーチン氏謀った独産業の破綻は失敗、ハベック経済相
(CNN) ドイツのハベック経済相は19日までに、ウクライナに侵攻する中でロシアのプーチン大統領が謀っていた独産業界の破綻(はたん)は失敗したとの認識を示した。
同国ベルリンで開かれた地元経済紙「ハンデルスブラット」が主催したエネルギー問題関連の会合で表明した。
経済相は侵攻に伴ってドイツが抱え込んだエネルギー危機は2024年までに克服されるだろうと予測。天然ガスの輸入のための早急な基盤整備や保管施設は23年あるいは24年の冬季に備えて全面的に整うとの見通しを表明。
そうなれば「妥当な水準」での「安全かつ安定した」ガス供給の態勢につながるだろうとした。
ドイツのガス供給網の行政当局によると、昨年12月には凍えるような寒さの日々が短期間あったものの1月に入ってからはこれまで温暖な天候が続き、国内のガス備蓄施設では収容能力の約90%を確保できているとした。
今冬にガス不足が起きる可能性は少ないとしながらも、状況がさらに悪化し得る事態も警戒した。
ハベック氏は気温が氷点下になれば、国内のガス消費量は1日あたり備蓄量の約1%消える計算になるとも報告。「今冬の数カ月を適切なガス備蓄量を保って乗り切れば昨年のような非常事態には再びならないだろう」とも言明した。