プーチン氏、「ふざけてるのか」と閣僚一喝 遅い航空機調達で
(CNN) ロシアのプーチン大統領が軍用機や民間機の引き渡しが非常に遅いとして公の席でマントゥロフ副首相兼産業貿易相を一喝する異例の一幕がこのほどあった。
オンラインで実施された今年最初の閣議でのことで、プーチン氏は「非常に長い! 余りにも長すぎる! 我々が直面している状況を理解しているのか?」などと叱責(しっせき)。
今年の航空機製造の契約が不足しているとマントゥロフ氏をなじり、発注を実行させるため企業への契約手続きを急ぐよう命じた。「契約の完了は1カ月内に終わらせるべきだ」とも要求した。
マントゥロフ副首相が、ロシアのヘリコプター製造企業が下請け企業との契約に署名するため融資を獲得するなど契約の作業は進んでいることを説明すると、プーチン氏は「時間がかかりすぎる」と再び繰り返し、「その手続きを速くするようあなたに求めている」とたたみかけた。
さらなるやり取りの後に、「あなたは全ての準備は整っているとしたが、契約そのものはない。私があなたに言いたいのはこのことだ」と主張。「この段階で細かいことをぐだぐだ言ってもしょうがない。私は企業幹部から契約の調印はないと聞いた。あなたはふざけているのか?」ともとがめた。
この後、マントゥロフ氏は「最善を尽くす」と答えたという。