「攻撃受けない限り参戦なし」 ベラルーシ大統領
(CNN) ベラルーシのルカシェンコ大統領は16日、同国が攻撃されない限りウクライナへの軍隊派遣は「あり得ない」と述べた。
ルカシェンコ氏は同国の首都ミンスクで会見し、「我々は戦争が何たるかを知っている平和的な国民で、戦争を望んでいない」と述べた。会見にはCNNなど一部のメディアの記者が出席した。
ルカシェンコ氏は「ベラルーシに侵略しようとしない限り、我々がウクライナに軍隊を送ることはない」と明言しながらも、「だがロシアが法的、道徳的そして政治的にベラルーシの同盟国であることを忘れてはならない」と釘を刺した。
同氏によると、ロシアがウクライナで一緒に戦争を始めることを「頼んできたことはない」という。
ルカシェンコ氏はロシアのプーチン大統領と親しく、ベラルーシとロシアは合同軍を維持している。
ロシアは昨年のウクライナ侵攻時にベラルーシ領を侵入箇所の一つとして使った。
両国は昨年、合同軍事演習を行った。このためベラルーシ軍がウクライナで戦っているロシア軍に加勢するのではないかとの懸念が生じたが、ルカシェンコ氏はこうした臆測を繰り返し否定してきた。