全豪オープン、ロシアとベラルーシ国旗の持ち込みを禁止
(CNN) オーストラリアテニス協会(TA)は17日、メルボルンで開幕した全豪オープンの会場にロシア、ベラルーシの国旗を持ち込むことを禁止すると発表した。
TAは声明で、当初は持ち込みを許可したうえで混乱を招く使い方を禁じる方針だったが、16日に国旗がコートサイドに掲げられる場面があったと説明した。
問題の試合は、ウクライナのカテリナ・バインドル選手とロシアのカミラ・ラヒモワ選手が対戦した女子シングルス1回戦。だれが国旗を立てたのかは明らかでない。
これに対し、ウクライナの駐オーストラリア大使が16日のツイートで「強い非難」を表明していた。
TAは持ち込み禁止がただちに発効すると述べ、引き続き選手やファンらと協力して最良のテニス環境を確保すると強調した。
ロシアのウクライナ侵攻を受け、全豪オープンはロシアと同盟国ベラルーシの選手について、国旗や国名を使わない中立の立場での出場を認めている。
試合ではバインドル選手が勝ち、2回戦進出を決めた。ウクライナのマルタ・コスチュク選手も同日、女子シングルスの1回戦を突破。その後、ロシアとベラルーシの選手とは握手しないと言明した。
テニス界ではこの1年、ロシアによるウクライナ侵攻への対応が議論を呼んできた。4大大会のひとつ、ウィンブルドン選手権がロシアとベラルーシの選手を除外したのに対して、男子と女子のツアーを統括するプロテニス選手協会(ATP)と女子テニス協会(WTA)が反発を示し、同大会にはランキングポイントを付与しないと発表した。