ロシアとの和平協議、実現しても領土は割譲せず ウクライナ大統領
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は、将来ロシアとの和平協議が実現してもウクライナの領土を譲り渡すことには一切同意しない考えを示した。
英BBCとのインタビューで述べた。領土を与えればロシアは「延々と舞い戻ってくる」とも警告した。
ゼレンスキー氏はインタビューで「いかなる領土的妥協も、我が国を国家として弱体化させるだろう」と指摘。妥協自体の是非ではなく、その相手がロシアのプーチン大統領であることが問題だと述べた。
「プーチン氏を相手に妥協できるか? 無理だ。そこに信頼がないからだ」(ゼレンスキー氏)
ゼレンスキー氏はまた、かねてウクライナ政府の当局者が警鐘を鳴らしていたロシアによる春季の攻勢について、「既に複数の方面で起きている」との認識を示した。
一方でベラルーシのルカシェンコ大統領が16日の記者会見で発したコメントにも言及。ルカシェンコ氏は同国が攻撃されない限りウクライナへ軍隊を派遣することはないと述べていた。
ゼレンスキー氏はBBCに対し、ベラルーシが参戦しないよう望むと述べた。その上で仮に参戦してもウクライナはこれと戦い、生き延びると語った。
またロシアにベラルーシを利用させるのは「大きな間違いだ」とも付け加えた。これを許せば、ロシアは攻撃のための部隊集結地を獲得することになるとした。