ワグネルの砲兵、ロシア国防省に弾薬の追加供給を要請
(CNN) ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の砲兵らは16日、ロシア国防省にウクライナでの戦闘に使う弾薬を追加供給するよう訴えた。
傭兵(ようへい)の一人はSNSテレグラムに投稿した動画で、「我々は毎日複雑な任務をこなし、強襲部隊を援護している。現在の我々は弾薬の補給を完全に断たれた状態にある」と述べ、りゅう弾砲や対戦車砲、迫撃砲の弾薬不足を訴えた。
テレグラムの動画や説明文では、ワグネルの戦闘員の居場所について詳細を明かしていない。
この戦闘員は「我々は国防省の仲間や友人に訴えかけている。倉庫のどこかには弾薬があるものと確信している」「ただ、我々は今すぐ弾薬が必要だ」と説明。「もしあなた方が我々を支援して、こうしたタイプの弾薬を供給してくれれば、大いに感謝する」としている。
ワグネルはロシアのウクライナ侵攻における重要勢力として台頭してきた。ロシアはワグネルを利用してウクライナ東部での戦争に戦闘員を大量投入しており、その中には刑務所から採用された者も多い。
今回の動画を受け、ワグネルを率いるエフゲニー・プリゴジン氏は砲兵らを「素晴らしい戦闘員」にして英雄だと称賛。国防省に要請に応じるよう求めた。
国防省は今のところ要請に反応していない。
プリゴジン氏はここ数カ月、ロシア軍がウクライナで失態を重ねているとして、軍の当局者に厳しい批判を向ける場面が多く見られる。