ウクライナ軍、ロシアの燃料気化爆弾発射装置を破壊 ドネツク州
(CNN) ウクライナ軍は15日、東部ドネツク州ブフレダールの近郊で、燃料気化爆弾の発射に使われるロシアの多連装ロケット発射装置を破壊したと明らかにした。
この攻撃で起きたとされる強力な爆発を捉えた動画も公開。SNSテレグラムで、ロシアの多連装ロケット砲「TOS―1」が「少々焼けた」と言及した。
ロシアの「TOS―1」や「TOS―1A」は燃料気化爆弾を弾頭とするロケットを発射できる。
燃料気化爆弾は通常の弾薬は使用せず、高温高圧の爆発物を充塡(じゅうてん)する。周囲の空気から酸素を巻き込んで強力な爆発と大きな圧力波を発生させるため、「真空爆弾」と呼ばれることもある。
CNNは以前、ロシア軍がTOS―1をウクライナ国境付近やウクライナ国内のハルキウ近くなどに移動させたと報じていた。
ウクライ大統領府のイエルマーク長官は15日、テレグラムで攻撃の動画に触れ、第72旅団がTOS―1を丸焦げにしたと説明。「良い映像だ」としている。