列車衝突で抗議デモ続く、首相謝罪でも収まらず ギリシャ
ミツォタキス首相は5日に発表した声明で、反対方向に動く2本の列車が「同じ線路上にいるのに誰も気づかないことなどあってはならない」と述べて謝罪した。
今回の事故について、直後は「悲劇的な人為ミス」と形容していたミツォタキス首相だが、5日の声明ではその見方を変え、ギリシャの鉄道に組織的な問題があることを示唆。数日中に発表を行って「直ちに鉄道の安全性を向上させる」と表明した。
統計で見ても、ギリシャの旅客列車は欧州のほかの国に比べて安全性が低い。欧州鉄道機関(ERA)の2022年の報告書によると、18~20年にかけての列車走行距離100万キロ当たりの死亡率は、欧州28国の中でギリシャが最も高かった。